10月も最後の週となりました。
朝晩の冷え込みも厳しくなり、季節の移り変わりを感じますね…☆

どうして、くもんの算数では、繰り上がり・繰り下がりの小さい数字(覚え書き)を書かないのでしょうか…?
不思議に思っている方もけっこういらしゃると思います。
理由はいくつかあり、その説明は教室(指導者)によって、いろいろ違いがあるでしょう。
私も今まで、いくつかの理由を説明してきました。
最近、自分の中で最も納得できるのは「くもんの学習は『目の前のその一問』を正解することが目的ではないから」という考えです。
目の前の一問を正解するだけなら、覚え書きを書いた方が、間違いにくいかもしれません。
しかしながら、皆さんの学習は、今日で終わりなのではなく、この先も続くのです。
今より上のレベルの学習にチャレンジできるように、できるだけ頭を動かしておく。
ある作業をするのと同時に、別の作業ができるようにしておく。
ちょっと格好いい言い方をすると、マルチタスクがきくように…というカンジです。
そのための第一歩が、覚え書きを書かないで計算すること、つまり、「ある数字を記憶しながら次の計算をする」ということなのです。
この辺りのこと、子どもたちにはなかなかわかりません。
頭が疲れるから、あるいは、絶対間違えたくない(100点を取りたい)から、という理由で、こっそり覚え書きを書いているプリントを時々見かけます。
(ご丁寧に消しゴムで消してあったりするけど、消した跡は消せません!)
「この一問を正解するためだけに学習しているのではないからね。もっと先のことまでできるように、くもんのやり方(書かない)でがんばろうね」と、繰り返し伝えます。
わかるまで、できるまで、何度でも。
学習する側も、学習を指導する側も、同じだなぁ…と思う毎日です。